電源は心臓と血液だから超重要
人間は心臓が止まったら死にます。同様にゲーミングPCも電源が壊れたら動かなくなります。つまり電源は電流という名の血液を各パーツに循環させる血液です。
もしも粗悪な電源を選んでしまったら、以下の様な症状が出る可能性があります。
ゲーミングPCの性能が落ちる
温度が上昇し熱暴走を引き起こす
パーツを巻き込んで壊れる
電力が足りないとCPUやグラフィックボードは本来の性能を出せません。例えば配線を間違えると、グラフィックボードが正しく機能せず、オンラインゲームがカクカクします。ノートパソコンにバッテリーを装着しなくても同様の症状が出ます。
また、電源容量がギリギリだったり、80PLUSの低級規格を使っていると温度が上昇しやすくなります。ゲーミングPCが熱暴走を起こすと突然フリーズしたり、パーツの性能が低くなったりします。最悪の場合、電源が壊れると同時に他のパーツも壊れます。
グラフィックボード別のおすすめ容量
電源の選び方でもっとも重要なのは容量です。ワット数とも呼びます。500Wとか700WとかゲーミングPCの仕様詳細を見ると必ず書いてあります。容量は基本的に多ければ多いほど安心できます。逆に足りないと一部のパーツが動かなくなります。
ゲーミングPCの場合、最も容量を食うのがグラフィックボードです。だからあなたが買おうとしているゲーミングPCに搭載されているグラフィックボードに応じて電源容量を選ぶのがおすすめです。
- GeForce GTX960 500W以上
- GeForce GTX970 600W以上
- GeForce GTX980 700W以上
- GeForce GTX980Ti 750W以上
最低でもこれくらいの容量が必要になります。どのメーカーのゲーミングPCを見ても、このような電源が搭載されているはずです。もちろん多ければ多いほど良いので、カスタマイズで容量の大きい電源に変更する人はたくさんいます。
80PLUS規格は効率を表す規格
例えば500Wの電源があったとしても、実際に500Wの電力を送れるわけではありません。電源効率というものがあり、450Wだったり480Wだったりと表記よりも少なくなります。
電源効率が良い物のほうが無駄が少ないですし、熱が発生しにくくなるため良い電源です。このような電源効率は規格になっていて80PLUSと呼ばれています。
80PLUS認証規格 | 50%負荷時の変換効率 |
---|---|
80PLUS STANDARD | 80% |
80PLUS BRONZE | 85% |
80PLUS SILVER | 88% |
80PLUS GOLD | 90% |
80PLUS PLATINUM | 92% |
一般的にゲーミングPCには80PLUS BRONZEから80PLUS GOLDが採用されていることが多いです。一部PLATINUMなんて高級品を使っているメーカーもあります。予算に余裕があれば、容量を増やすだけでなく80PLUSの規格も高級なものにしましょう。おすすめはSILVERとGOLDです。
おすすめの電源メーカーなんて特にない
価格.comを見るとSilverstone、ANTEC、Corsair、クーラーマスターなどの電源メーカーが人気です。でもメーカーによって本当に良し悪しなんてあるのでしょうか?
口コミやランキングを見てみると、「人気だから」「みんなが使っているから」くらいの理由しか書かれていません。誰も大規模なデータを検証したことなんてないのです。だから本当に良い電源メーカーなんて誰にもわかりません。当たり外れなんか、ただの運です。
よって、私がおすすめする電源の選び方は、メーカーなんか無視して、容量と80PLUS規格だけを見ることです。私はこれまでたくさんのゲーミングPCを使ってきましたが、電源メーカーによって挙動が左右されたことは一度もありません。
それでも不安な方には上記の人気電源メーカーが選べるドスパラのゲーミングPCをおすすめします。逆に電源メーカーが表記されていないG-Tuneはおすすめしません。