用途次第では必要だったり必要ではなかったり・・・
ゲーミングPCといえばその名の通りゲームをするためのパソコンです。ということはゲームをしないのであればゲーミングPCは必要ないということでしょうか?普通はそう考えますよね。
でも例えば家電屋さんやBTOショップに行って、「動画を見るくらいしかしないんですけど、どういうパソコンがおすすめですか?」と店員さんに質問した場合、「それならゲーミングPCがいいですよ」なんて回答が返ってくることがあります。
パソコン初心者にはとても不思議な回答です。「ゲームをしないのにゲーミングPCをおすすめされたぞ!?」と疑念が湧くことでしょう。では本当にゲームをしなくてもゲーミングPCを選んだほうがいいのか考えてみましょう。
動画は画質次第でゲーミングPCが必要に
動画といっても様々です。Twitterで流れてくるような低画質な動画なら普通のパソコンで問題なく再生できます。Youtubeやニコニコ動画でも標準画質だったり解像度が低ければ、滑らかに再生できます。
しかし高画質、高解像度となると話は別です。いわゆる重い動画はパソコンのグラフィック性能が求められます。普通のパソコンだとCPU内蔵グラフィックスを使用して動画を再生してくれます。
ただ、CPU内蔵グラフィックスは性能が低いため、高画質な動画を再生しようとするとカクカクしてしまうのです。例えば高解像度な1920x1080の動画は普通のパソコンだとカクカクする可能性が高いです。
ゲーミングPCならどんなに重い動画だろうとヌルヌル再生が可能です。だから「高画質な動画を視聴したい」と思うなら、安いゲーミングPCがおすすめです。20万円もするようなハイスペックゲーミングPCは必要ありません。
ブラウジングやオフィス編集だけなら不必要
動画すら見ないなら、もう普通の格安パソコンで充分です。インターネットでWEBサイトを閲覧したり、Officeの作業をするくらいならグラフィック性能が全然求められないからです。
こんな簡単な使い方をするだけなら10万円どころか5万円くらいのパソコンがおすすめです。BTOパソコンなら5万円でもCore i5、メモリ8GBのデスクトップやノートパソコンが見つかるはずです。
動画編集や3DモデリングをするならゲーミングPCがおすすめ
もう少し重い用途を考えてみましょう。重い作業といえば動画編集、画像編集、ゲーム制作、3Dモデリング、エンコード等があげられます。
これらの用途にはゲーミングPCがおすすめです。動画や画像を編集する場合、パソコンのグラフィック性能が必要になるため、ゲーミングPCがぴったりです。エンコードもゲーミングPCのほうが高速になります。
特に最近はMMD制作が流行しています。MMD制作に関してはクリエイター向けPCよりもゲーミングPCのほうが向いています。少し専門的な話をすると、MMDはQuadroよりもGeForceのほうがサクサクになります。事実、MMDのプロもゲーミングPCを使用しています。
このようにゲームをしなくてもゲーミングPCが必要になるケースはたくさんあります。今は必要ではなくても、もしかしたらこれからゲーミングPCの性能を活かす使い方をするかもしれません。そう考えると、とりあえずゲーミングPCを買っておいたほうが後悔しないでしょう。