ラグの原因は2種類ある
オンラインゲームをプレイしていてカクカクするのは最悪です。うまく操作できなくで、味方に迷惑をかけてしまうので本当にストレスになります。このようにカクカクする現象を「ラグい」なんて言いますよね。
でもラグには2種類あります。1つはゲーミングPCのスペック不足です。グラフィック性能が足りないとゲームのフレームレートが出ないため、コマ落ちしてしまいます。100fpsと30fpsとでは雲泥の違いがあります。
もう1つは回線です。オンラインゲームは常にサーバーとデータのやり取りをしています。ネット回線が貧弱だとデータのやり取りに時間がかかり、カクカクしたりゲームが止まったりしてしまいます。
通信速度ではなくping(応答速度)が大切
スペック不足ならゲーミングPCを買えば解決です。でもせっかくハイスペックなゲーミングPCを使ったとしても、ネット回線が貧弱だと結局カクカクするので、ゲーミングPCの性能をまったく活かせません。
とても勿体無いですよね。だから良いゲーミングPCと使うなら、一緒に良いネット回線を使うことが大切です。ただし、一般的に「良いネット回線」とは通信速度が高速なものを言いますが、オンラインゲームにおいては違います。
そもそもオンラインゲームでは通信速度=帯域はそこまで必要ありません。データ量は多くないからです。ラグを解決するにはpingの数値が少ない回線を選ぶことが第一です。
pingとはサーバーとの応答速度を意味します。単位はmsなので、ping100なら0.1秒かかることになります。オンラインゲームではping50ならラグを感じることはありません。とても快適にゲームをプレイできます。
ゲームにも寄りますが、ping100を越えるとラグいと感じます。FPSのようにシビアなゲームだとping80でも不利になります。だから通信速度よりもpingが低いネット回線を選ぶようにしましょう。
無線はラグの原因になりやすい
最近はポケットWiFiやテザリングでオンラインゲームをする人が増えているそうです。でもこのような無線でゲームをやるのは絶対にやめましょう。ラグどころの騒ぎではありません。相手からするとワープするように見えるほど酷い状況になるからです。
そもそも無線はパケットロスが発生しやすいのです。パケットロスとはデータを送受信する際に、データの一部が抜け落ちてしまう現象を言います。ほとんどのオンラインゲームはパケットロスが発生しても無視されるので、無線がラグの原因になります。有線ならパケットロスはほぼ発生しないので、無線に比べてラグが少なくなります。
基本的には光回線を選べば大丈夫
有線を選ぶなら3つの候補があります。光回線、ADSL、ケーブルテレビです。快適にオンラインゲームをプレイしたいなら最も高速でpingが安定しやすい光回線がおすすめです。私はずっと光回線を使っていて、日本国内のサーバーならラグを感じたことはありません。
また光回線は通信速度も高速なので、ゲームクライアントのダウンロードが素早く完了するのもメリットです。オンラインゲームはアップデートの度に大容量のファイルをダウンロードさせられます。そんな時にパパっとダウンロードが完了すれば、すぐにゲームを開始できます。
特に最近は超高速なNURO光が人気です。友人の家でNURO光を試させてもらったことがあり、通信速度を計測してみたら300Mbpsを越えていました。一般的な光回線が60Mbpsですから5倍以上も高速です。pingは50前後でした。
ADSLはもうすぐなくなるので候補外
光回線に比べてADSLは低速です。しかしpingはほとんど変わりません。住んでいる地域やプロバイダによってpingが上下するものの、それなりの品質のADSLならオンラインゲームを快適にプレイできます。
ただ、ADSLは終焉に向かっています。今から申し込むのはおすすめしません。光回線も低価格なものがありますから、ADSLから乗り換えるなら光回線にしましょう。
ケーブルテレビはラグが酷い
ケーブルテレビがネット回線を提供していることがあります。一緒に加入すると安くなるので、家庭で使っている人も多いでしょう。けれどもケーブルテレビは異常なほどラグくなるのでおすすめしません。
某最大手のケーブルテレビは特に駄目です。使っているサーバー機器が古いらしく、pingが跳ね上がります。ping999になって、動作不能に陥ることもしばしば。オンラインゲームにはまったく向いていない回線です。
光回線でもラグいならプロバイダ変更
pingはサーバーとの相性もあります。つまりサーバーがどの地域に設置されているかによって、pingが大幅に変動します。さらに経路も重要です。プロバイダによってはアクセス経路が遠かったり複雑だったりして、特定のゲームだけpingが安定しないなんてことがあります。
だからもしも光回線なのにpingが高くなってしまう場合は、プロバイダだけ変更してみましょう。申し込んでルーターの設定をするだけなので1時間もしないうちに対策が完了します。
もちろん手間をお金はかかってしまいますが、これだけの作業でラグから解放されるならゲーマーとしては嬉しいものです。ただ、どのプロバイダが良いかは地域と相性がすべてなのでわかりません。