熱くて熱くてどうしようもない
一体型パソコンというものがあります。文字通り液晶モニターとパソコンが一体化したものです。デスクトップの場合、液晶モニターとPC本体は別々になっているため、一体化パソコンのほうが省スペースというメリットがあります。
また、極一部ですが一体型ゲーミングPCというものがあります。G-Tuneで見たことがあります。海外メーカーを探したらもっと見つかるかもしれません。省スペースなのは確かですが、私は一体型ゲーミングPCはおすすめしません。
とにかく熱い
ゲーミングPCの動作を安定化させるためには適切な温度に保たなければなりません。ゲーミングPCの内部には電源、グラフィックボード、CPUなど温度が上昇しやすいパーツがあります。
もしも高温になってしまうとパーツのクロック数が引き下げられ、カクカクしたり最悪壊れたりします。デスクトップゲーミングPCだけなら問題ありません。しかし一体型ゲーミングPCは液晶モニターの温度も考える必要があります。
普段意識しないかもしれませんが、液晶モニターってかなり高温になります。触ってみると意外と熱いのです。熱い液晶モニターの中にゲーミングPCを入れるようなものですから、壊れる確率が格段に向上してしまいます。
そもそもデスクトップゲーミングPCの多くが大きいのは、風通しを良くするためです。フロントファンから空気を入れて、ゲーミングPC内部の温度をリアファンから吐き出します。
一体型ゲーミングPCだと薄型なので空気の通り道が狭くて、排熱効率がよくありません。ゲーミングノートPCは液晶モニターを離れた場所にパーツが詰まっているので大丈夫ですが、一体型ゲーミングPCは液晶モニターの熱がダイレクトに伝わるのです。
カスタマイズ不可能
一体型ゲーミングPCを開けるのがまず大変です。もしかしたら開けただけで動作保証対象外になる可能性があります。狭いスペースにパーツを詰め込んでいるため、パーツの交換が非常に難しいです。特にグラフィックボードの交換は無理でしょう。
せいぜいHDDやメモリの増設が限度だと思います(この辺りは一体型ゲーミングPCの仕様によります)。デスクトップゲーミングPCなら簡単にカスタマイズできることを考えると、一体型ゲーミングPCって使い勝手が悪いですよね。
壊れたら全部なくなる
デスクトップゲーミングPCと液晶モニターの組み合わせで使っていて、もしも液晶モニターが壊れたら液晶モニターを買い換えますよね。デュアルモニターで使っていたなら、しばらくシングルモニターで我慢すればいいだけです。
しかし一体型ゲーミングPCならどうでしょうか。液晶モニターが壊れる=ゲーミングPCが壊れる、ことになります。修理に出したら全部がなくなります。その間パソコンが使えない状況に陥ってしまいます。
以上の理由から私は一体型ゲーミングPCをおすすめしません。コスパ、使い勝手、カスタマイズ性などあらゆる点でデスクトップゲーミングPCのほうが優秀です。